皆さま、こんにちは♪

この時期は新学期に向けて、幼稚園・保育園、各学校などがピアノのメンテナンスをする時期です。
先日はある保育園にピアノの耐震装置「ピアノガード」を設置してきました。

ピアノガード、阪神大震災で一台も転倒なしの実績


この「ピアノガード」は阪神大震災でも転倒ゼロという・・・、数あるピアノ耐震装置の中でも実績がある商品です!!

ピアノガードは専用の敷板2枚とピアノの背面に取り付ける支持金具1本の3つのパーツから成ってます。

ポイントは「背面に取り付ける支持金具」ですね、これは他の耐震装置にないものです。

それでは取付けていきます・・・

梱包の段ボールには「幼稚園・保育園・学校専用」と書いてあります。

えー、もちろん一般のご家庭のピアノにも設置ができますが(中には取り付ける方もいらっしゃいます)背面に支持金具を取り付けるので、その分無駄にスペースを取られます。
やはり一般家庭向きではないですね。


まずは敷板を取り付けていきます。
ジャッキでピアノをジャッキアップ。
ピアノの前キャスターを固定する金具がありますので、しっかりと固定。


後ろのキャスターには固定金具はありません。

後方は専用のL字金具で固定します。
前後のキャスターが敷板に固定されているので、地震時ピアノが敷板から飛び出すことはありません。


反対側も取付けます。

敷板がまっすぐではなくハの字になっているのは今回取付けたのがカワイピアノで、後キャスターがかなり内側にあるからです。
取付ミスではありませんよ♪


最後は後方に支持金具を取り付けます。

これで取り付け完了♪

ちなみに、取り付け後はピアノを所定の位置に移動するのですが、ピアノガードを取り付けたピアノは簡単に移動が可能です。

おとな一人(おそらく女性でも)簡単に移動することができます。

地震時、転倒しないその仕組みとは

ピアノガードの最大の特徴は後方に取り付けた「1本」の支持金具。
1本というのが重要なのです。

地震時、ピアノ(アップライト)は後方に重心があるため基本的に裏側に倒れます。
そこを支持金具で支え、床との接地面を支点として力を左右に逃がしていくのです。

ピアノは支点を中心にクルクルと動くだけなので、後方にも前方にも倒れこむことはありません。

仮に支持金具が2本、3本だった場合は・・・、恐らく後方には倒れませんが前方に倒れる可能性が出てきます。


様々な耐震装置がありますが、その他の商品は「ピアノの後方が丈夫な壁」という前提条件があります。
地震時、後ろのインシュレーターのアクリル板が割れて、壁によりかかるようにさせて前方への転倒を防ぐ商品などはその典型です。

こうした商品は一般家庭などでは良いのですが、幼稚園・保育園・学校などは「ピアノの後方が壁」でない場合も多くあります。
「ピアノの後方が壁」だと、先生が生徒さんにお尻を向けて演奏することになりますので・・・。

そうした場合はピアノガードが一番安心ですね♪