みなさん、こんにちは(^^♪

本当に毎日暑いです、東京は昨日で6日連続の猛暑日の新記録だそうですね(^^;)

今週は、「音が狂いやすくなっちゃったピアノ」について・・・。
「音が狂う」っていっても、正直あんまりわからないっていう方が大半だと思います。
が、これも限度があって、めちゃくちゃに狂うと・・・、さすがに誰でもわかります(^^;)

オクターブが全く合ってない・・・(^^;)

音が狂いやすい
はじめてお伺いするお客様のピアノです。
「とにかくメチャクチャ狂ってる音がある」というので、早速弾いてみます。

確認すると全体的にひどく狂っていたのですが、ひどかったのが低音部の「A(ラ)」の音。
1オクターブ上の「A(ラ)」と一緒に弾いてみると・・・、オクターブが全く合っていません!!

音が狂いやすい
ピアノはYAMAHAのU1タイプ。

音が狂いやすい
製造番号は、6桁。

昭和44年に製造されてピアノです。

今から46年前のピアノってことです。

ひどく音が狂うピアノは・・・、”ピンがゆるい”場合があります

ピアノ 音が狂いやすい
ピアノの弦は「(チューニング)ピン」に巻き付けられています。

このピンがしっかりと安定して弦を支えていることで、ピアノの音程は保たれています。

弦の張力は1本約90kgにもなりますので・・・、このピンがしっかり弦を支えてくれないと・・・、すぐに音が狂っちゃうんです(‘◇’)ゞ

ピアノ 音が狂いやすい
先ほどのメチャクチャ音が狂っている「A(ラ)」のピンを回してみます・・・、

ゆるいです(;^ω^)
(ネジがバカになる・・・ってイメージだとわかりやすいかも)
これでは弦の張力を支えられません!!

ちなみにこのピン、左に回すと「ゆるむ(音が低くなる)」、右に回すと「しまる(音が高くなる)」です。
私が持っているのは「チューニングハンマー」というピンを回す工具(調律する工具)です。

そんな時は・・・、ピンの頭を叩きます!!

ピアノ 音が狂いやすい
ピンがゆるくて音が狂いやすい場合、ピンの頭を叩いてピンを安定させるって方法があります!!

写真はピンの頭を叩く工具。

ピアノ 音が狂いやすい
ここをハンマーで打ち込みます。

結構大きい音がします「ガーン!!」。

ご家庭でやる場合、お客様がびっくりしてしまうので・・・・、あらかじめお話しておきます。

「結構大きい音がしますけど・・・、ご心配なく(^^;)」

ピアノ 音が狂いやすい
こちらはピンの断面図、ピン板という板にピンが入っています。

このピン(というより板の方)、経年変化でだんだんとゆるくなってきたりします。
(ピンの状態はピアノの使用頻度、設置環境等によって異なりますので一概には言えません)

そんな時は、上記のようにピンの頭を叩いて(奥に押し込め)しっかりと安定させるのです(^^♪

ピンを叩いた後、もう一度ピンを回してしっかりと安定しているかどうかを確認します。

今回のピアノ、「A(ラ)」だけでなく他の音もちょっと怪しいのがあったのでピンを叩いて対応。

この方法で安定すればOKなのですが、ピンの頭を叩いても安定しない場合があります。
その場合、ピンを交換します!!
直径の太いピンに。
こうなると・・・、結構大修理です(^^;)

さて、お盆休みにはいりまして帰省される方も多いでしょうね・・・、私は奥さんと子供を羽田に送って(島根に帰省)1人です(^^;)
猛暑が続きます、どうぞみなさまご自愛くださいm(__)m