お子様のレッスン用ピアノを探していたら・・・、
「使ってないピアノがあるんだけど・・・、いる?」知り合いからそんな話が・・・・。
そんな時、もしタダで(もちろん運送経費は自己負担でしょうけど)もらえるんだったら・・・、ぶっちゃけ嬉しいですよね(*^_^*)けど、もらったはいいものの不具合が色々とあって・・・、こんなんだったら楽器屋さんで中古ピアノを買えば良かったなんてことは嫌ですよね。
今回はこんな場合どんなことに気を付ければ良いのか・・・、アドバイスしてみたいと思います。

最低限、①メーカー ②製造年  ③背の高さはチェックしよう!!

一番良いのは調律師さんに状態を確認してもらうのが良いわけですが、友人・知人からピアノを譲り受ける場合はなかなか難しいかもしれません。
ですので・・・、最低限【1】ピアノのメーカー【2】製造年【3】背の高さはチェックしたいところです。
それではこの3つのポイントを1つづつ確認していきましょう!!

①メーカーについて

誤解のないようにあらかじめお話しておきますが、あくまでも「ピアノを譲り受ける」場合を想定した場合の評価です。楽器メーカーとしての評価ではありませんので誤解しないで下さいませ(汗)

【ヤマハ】評価◎
やっぱりヤマハだと色々と安心です。
一番嫌なのは、我家に設置してみたら”音が出ない”等のトラブルが発生する・・・、ということでしょう。
そういった意味では、ヤマハは世界的に見ても最も優れて「トラブルのないピアノ」です。

【カワイ】評価〇
カワイピアノもトラブルは少ないですよ
ただ、ヤマハと比べると・・・、という意味での評価です。
しっとりとした優しい音色のピアノが多いですので、そういった音色が好きな方はカワイがいいですよね。

【その他のメーカー】評価△~〇
その他のメーカーだった場合、ヤマハ・カワイに比べるとどうしてもトラブルが多い傾向にありますので注意が必要です。
やはりできれば現物を見て・弾いて確かめたいところですよね、もちろんヤマハ・カワイの場合もそうですけどね・・・。
ただ、例えば”エテルナ”のように実質はヤマハのピアノだけど、ブランド名だけがヤマハじゃないという場合もありますので、よくよくお調べになることをお勧めします・・・、今はネットで大抵のことはわかりますので。

②製造年について

【~昭和50年製造】評価×~△
例えば昭和30年代製造のピアノ(めったにありませんが・・)や昭和40年代製造のピアノは・・・、正直微妙かもしれません。
製造から50年近く経っていたりすると、どうしても経年変化や消耗が激しい場合が多く、お子様のピアノレッスン用としては修理箇所・部品交換が必要になってくる場合が多いです。

【昭和50年~55年製造】評価△~〇
この年代は「日本でピアノが一番生産された年代」にあたり、ピアノ製造のオートメーション化が進み「黄金期」なんて言われたりします。
私もよくこの年代のピアノを調律しますけど、まだまだ現役で使えるピアノが多いですね。
ただ、この先使い続けることを考えると・・・、場合によってはすぐにでも部品交換をした方が良い箇所もあったり・・・、少々不安もあります。

【昭和55年製造~】評価〇~◎
これくらいの年代製造のピアノだと、部品交換も必要なく使えるピアノが非常に多いので安心です。
お子様のレッスン用としても、末永くお使いいただけるのではないかと思います♪

製造年ってどうやって調べるの?

製造年は「製造番号」から調べることができます。
メーカーのサイトに製造番号と製造年の対照表が掲載されていたりしますが・・・、面倒です。
ですので、おすすめは「中古ピアノ買い取り業者」に電話して教えてもらうのが楽です、すぐに教えてくれますよ。

ところで製造番号ってどこに書いてあるのでしょうか・・・。
大抵はピアノの上部フタを開けると本体に刻印されています。

また、基本的に刻印の横に「調律カード」が入っていますので、そっちを見る方がすぐに製造年がわかります。

製造番号から製造年を確認するのって、メーカーのサイトで確認したりと面倒なので。

背の高さについて

【121㎝以上】評価〇
アップライトピアノの背の高さは大きく分けて3種類あります・・・、131㎝ 121㎝ 110㎝
背の高いピアノの方が、弦も長く・響版も大きいので音の伸びや臨場感もあります。タッチ感もしっかりしていますので、お子様のレッスン用だと121㎝か131㎝だといいですよね。

【110㎝】評価△
110㎝のピアノは圧迫感もなく可愛らしく良いのですが・・・、楽器としては121㎝以上のピアノに劣ります。
音の伸び・臨場感だけでなく、タッチが軽く(軽すぎる・・・、110㎝のピアノの鍵盤は奥行が短いのです)反応も121㎝以上のピアノに比べるとイマイチ(-_-;)
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私も最近まで知らなかったのですが、メルカリのような個人が出品する形態のサイトやオークションサイトにもピアノが出品されています。楽器店がそうしたサイトを通じて出品している場合は安心だと思いますが、個人が「ピアノ買取業者に売ろうと思ったら大した金額にならないので、少しでも高く売りたい」といった感じで出品されているピアノもあります。
そういったサイトで購入するのはお勧めしませんが・・・、その場合でもこの3つのポイントを参考にしてみてください。

それと最後に・・・、やはり一度は現物を弾いて確認したいですよね。
現物をお弾きになって確認するポイントを1つ。
1つ1つの鍵盤を弾いて音が出るか確認するのですが、「ド・レ・ミ・ファ・ソ」みたいに弾くのではなく「ドドド・レレレ・ミミミ」のように1つの音を3回位弾いてください。
3回とも問題なく音が出ればOK!!
1回目の音は出るけど、2回目3回目の音が出なかったり、タッチに違和感を感じたりすることがあれば湿気により動きが鈍くなっている可能性がありますので・・・、注意が必要です。
困ったことがありましたら・・・、私にご連絡いただいても結構です♪