最終更新日 2024年4月19日 by nozawa88888@gmail.com

みなさま、こんにちは。
本当に久しぶりの投稿になってしまいました。

しばらくの間はブログ記事をお休みさせていただく予定だったのですが、コロナウイルスが猛威をふるう状況の中、ある先生から「鍵盤の除菌」についてお尋ねがございましたので、この事について書くことにしました。

今は「非常事態」、アルコール除菌剤で除菌もアリでしょう

結論から書きます。
今は「非常事態」なのですから、優先すべきはピアノをお弾きになる方(お教室の生徒さま、先生)の安全
次にできる限りの対策をした上でのお教室の運営
最後にピアノ(鍵盤)です、だってピアノ(鍵盤)は修理できるんですから。

アルコール除菌剤は使える?

話が前後しますが、鍵盤の除菌に一般のアルコール除菌剤は使えるのかというと・・・、基本使えません
一般のアルコール除菌剤を使用すると鍵盤にヒビが入ったり変色することがあるので使用しないでください(ヤマハさん、河合楽器さんの公式HP)というのが公式の見解。
ノンアルコールの除菌剤であれば使えます。

専用の除菌剤「キークリン」

鍵盤の除菌には専用の商品がございます。
その一つが「キークリン」というもの。

鍵盤(白鍵・黒鍵)の素材は色々ありますが「キークリン」は全ての素材でお使いいただけます。
【白鍵の素材】
①アクリル
②人口象牙(ニューアイボリー)
③象牙
【黒鍵】
①ベークライト
②黒檀調天然木
③黒檀
鍵盤の素材について、詳しくはコチラ

2020年4月上旬現在品薄状態です

鍵盤の「除菌」ができるのはこの「キークリン」含めていくつかあるのですが(ピアノキーウォッシュPC-01など)、この記事を書いている4月上旬現在はどの楽器店やAmazonなどのネットショップでも品切れです。

じゃあ、どうすればいいのだろう・・・、
今は緊急事態、場合によってはアルコール除菌剤もアリでしょう。
鍵盤は修理可能ですから


このことで本当に悩んでいる先生方がたくさんいらっしゃるのですね、本当に苦しいと思います。

私はこの非常事態に「アルコール除菌剤で除菌」もアリ!だと思っています。
だって、鍵盤は修理(張替え)ができるんですから。

鍵盤の構造はいたってシンプル。
鍵盤(木部)にアクリル板(その他人口象牙)が張り付けてあります。


修理(張替え)は・・・、
①アイロンを鍵盤に当てて接着剤を溶かし
②ペンチで古い鍵盤をはがす
③新しい鍵盤を付けて・・・
④やすりで形を整えて完成
お値段は1つの鍵盤で¥3,000~¥5,000くらい

本来であれば専用の除菌剤を使うのが望ましいが・・・

もちろん本来であれば鍵盤専用の除菌剤を使うべきです。
繰り返しで恐縮ですが、2020年4月上旬現在は鍵盤専用の除菌剤も品切れ状態という状況。
困っている先生方も多くいらっしゃるのも事実で、なんとか解決策を考えてみました。

ネット情報の中には「鍵盤をアルコール除菌してみたら、数時間で鍵盤にヒビが!!」みたいな記事もあったりして(私も自分のピアノで実験しましたが1週間たった現在も変化はありません)、なんだか不安を煽るようなものまで・・・。

コロナウイルスの拡大を受け、ピアノの発表会やリサイタルなどは軒並み中止に追い込まれました。
また、普段のレッスンをどうするか・・・、とても難しく苦しい判断をしなければいけないお教室の先生がたくさんいらっしゃいます。
そんな方々の一助になればと久しぶりに記事を書きました。
一日も早く事態が収束し、みなさまが楽しんでピアノに触れ合える日が来ることを願うばかりです。