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ピアノ調律師が解説|メルカリでのピアノ購入  「注意点」と”5つ”の確認すべきポイント

メルカリアプリを開きます

「何をお探しですか?」
の検索窓にアップライトピアノと打ち込みます
「ピアノ」だけですと「電子ピアノ」や 「キーボード」が出てきてしまうので。

まず最初に 「値段の差」に驚きます。
一見すると 「何の違いがあるのか」全くわからないけれど、¥250,000のピアノもあれば、¥70,000のものまで。

あぁ、「 予算 」ぐらいしか決まってないぞ。
目の前の「出品画面」に並ぶ 「値段の差」は「何の差」なんだ?

そもそもこの値段が「妥当なものなのか」すらわからない。
そこから一つ一つ 出品 画面を確かめて…。

いやいや、やはり 「条件検索」をするか。
だけどそれをしたとて 「ヤマハ」と「カワイ」くらいしか知らんのに…。
これは少し「ピアノ」について勉強してからじゃないと選べんな。

これから先の、「道のりの遠さ」を感じながら画面を閉じます…。

メルカリでのピアノ選び、抑えるべき”5つ”のポイント~選ぶ基準を明確に~

メルカリで出品されている複数のピアノから1台を選ぶためには、比較検討すべき「基準」が必要ですね。
こうした基準なく、1台1台ピアノを出品者 画面で確認することは、効率という面からも良いとは言えず、また自分の使い方にあったピアノを選ぶという点からも、同じことが言えます。

それでは 1つずつ解説して参ります。

①メーカー

メルカリでピアノを購入するにしても、やはりヤマハ カワイの2大メーカーだと安心感がありますね。
誤解を恐れず独断と偏見で言えば、ヤマハでしょうか。
「耐久性(数十年にわたって トラブルなく弾ける)」が高いのがヤマハの特徴。

それ以外のメーカーでも良いピアノはたくさんあります

一つだけ注意点。
知名度の高くない ピアノメーカーの場合、「ヨーロッパ風の名称(正確には ブランド名)」が使われている場合が多いです。
(例 ブランド名:ROREX  メーカー:大成ピアノ)
ほとんどの場合 、日本製だと思っていただいて差し支えありません。もちろん 例外はございますが…。

知名度の高くないメーカーでも、日本製のピアノは作りがしっかりしている印象です。
「聞いたことない ピアノメーカーだな」
という場合は、まずはネットでググってみることをおすすめします。

②製造番号(製造年)

「製造から何年経っているか」という観点だけで言うなら、「新しいものの方が良い」という身も蓋もない 結論になるわけですが、古い年式のピアノだからと言って、悪いわけではございません。
国産ピアノ生産のピークは 昭和54年(1979年)で、40万台 近く 1年間で生産されています。(近年は1万台 前後)
メルカリで出品されてるピアノも、1970年代から80年代に生産されたピアノが大半ではないかと推察されます。

製造から40年以上経過したピアノは、少し手がかかるかもしれない」という認識は持った方が良いかもしれません。

「製造年の確認方法」ですが、「調律カード(保証書)」があればそこに記載がございます。
また「製造番号(ヤマハ カワイの場合、6桁 もしくは 7桁の数字)」はピアノ本体にも記載されています。
ピアノ製造番号

以下、 ヤマハ カワイの「製造番号早見表」になります。
ご参考になさってください。

<ヤマハ 製造番号>
download.yamaha.com/files/tcm:39-1124086/

<カワイ 製造番号>
カワイピアノの製造年数一覧表|製造番号で年式を判別

③メンテナンス 履歴

メンテナンスの履歴(調律 等)についても確認しておきたいポイントです。

やはり 定期的(毎年 もしくは2年毎)に調律されているピアノは安心感がありますね。
「調律されている」という事実もさることながら、「プロの技術者が定期的に内部を点検している」というのは大変な 安心材料です。
メルカリ ピアノ購入前に確認すべきポイント

では、長い間「調律・メンテナンス」されていないピアノをどう判断するか?
やはり10年以上何もなされていないピアノは、購入後の調律は必須ですし、場合によっては「部品交換」が必要になってくる場合もあります。

④価格

まずは「ご予算に合ったものを」で良いかと思いますね。
「価格が高い」=「ハイグレードモデル」「状態が良い」とは限りません。
その逆もしかり。

ここがとても難しいところです。

よくご質問いただくのが「安すぎるピアノについて」です。
確かに「相場より極端に安いピアノ」は、処分費を浮かすための出品である「可能性(あくまでも可能性ですよ)」もある。
そこは注意深く「出品者とコミュニケーション」が必要かと思います。

また、次の項目でも述べますが、「本体の価格」だけでなく、「運送費」「付属品(椅子・インシュレーター)の有無」を含めた「トータルコスト」で判断することは重要かと思います。

⑤出品者の地域

出品者 画面を確認すると、多くの場合 運送費は 「購入者負担」になっています。
ここを確認することは、「運送費」に直結するからです。
ピアノ運送・移動 搬入
また 設置環境の確認も重要です。
2階以上に設置されている場合、運送費が増額しますし、「クレーン作業」はもちろん、場合によっては「ピアノの解体」が必要な場合があります。

「本体価格」だけで決められないのが、メルカリでのピアノ選びで難しいところの1つです。
運送はピアノ専門」の運送業者に依頼してください。

以下は「ピアノ運送」に関する記事です、ご参考までに。
調律師目線で考えた、ピアノ運送業者の選び方と必要な情報

ここまでの「5つのポイント」を確認するだけでも、大きな失敗は防げると思います。
ただ、「情報が極端に少ない」ピアノも結構ありますね。

「出品画面を見ても情報が足りない」「出品者に何を聞けばいいかわからない」

そうしたみなさまへのご相談に乗っております、ご費用いただいておりません。どうぞお気軽に。

<情報が少ないピアノ、確認すべき事項は?:問い合わせ・ご相談>
メールの方はこちらから(フォーム)

お電話でもどうぞお気軽に: 04-7129-6057

 

それでも残る”4つ”の「不安要素」、まずは正しい認識から

以上 5つの項目が確認できれば

「思っていたものと違った」
「何箇所か音が出にくいところがある」

あるいは
「到着後は問題に感じなかったが、数ヶ月後 急に音が出なくなった」
などのトラブルを、回避できる可能性が高まります。

ただこの5つを確認した上でも、不安なところもある…、その辺をお話ししておきます。

「ピアノ 内部の状態」です。

細かいところを上げるとキリがありませんので、大きく4つだけ
「サビ」「虫食い」「カビ・ホコリ」「動作不良」

①「サビ」

ピアノ 内部にはいくつか 金属部品が使われています。
(具体的には、弦やチューニングピンといった部品です)
これらは「ピアノの音そのもの」あるいは 「音程の維持」に直接的に関わる部分です。
ピアノのサビ

こうした部品に「限度を超えて(少々のサビは問題ございません)」サビが付着していると、音の伸びが悪い、音程が安定しない、などの問題が出る場合がございます。

②「虫食い」

ピアノの内部には多くのフェルト(羊毛)が使われており、虫  (衣類につく虫 イガ コイガ等)  が好んで食します。
(具体的には ハンマーフェルト ダンパー フェルト ブッシング クロス 等)
音を出す 音を止める、それらの機構の正確な動作に関わる部分です。
ピアノ 虫食い被害

こちらも少々の虫食い 被害では問題は顕在化しませんが、限度を変えますと「鍵盤が左右に ガタつく」「鍵盤の高さがバラバラ」などの問題が発生する場合がございます。

③カビ・ホコリ

ピアノの内部は「密閉に近い状態」にあります。
湿気の多い環境に置かれているピアノでは、「カビが発生している」あるいは「ホコリがたまっている」こともあります。

ピアノ ホコリ

「楽器としての機能」に影響はほとんどありませんが、アレルギー体質の方(特に小さなお子様や高齢者の方)にとっては、健康へのリスクの可能性もございます。

④動作不良

出品者画面にて
「音は全て出ています」「出ない 音はありません」
と記載があっても、そのことをもって「問題ない・安心」ではないのがピアノの難しいところ。

「出にくい 音はないか」は確認したい ポイントです。
「最初の音が綺麗に出ること」と、「(同じ鍵盤を連続で叩いて)2番目 3番目の音が綺麗に出ること」は全く違うのです。

こうした「 出にくい音がある」ことは、演奏上 大きなストレスですし楽器として問題があると言わざるを得ません。
メルカリ購入前・ピアノ点検表 バットフレンジ

メルカリで出品されているピアノは、基本的に「ご家庭で設置されていたピアノ」です。
「上記のような問題」が全くないピアノもありますが、そうでない ピアノもございます。

こうした認識を持つことは大切なことかと思います。

外装は写真で確認できても、「内部の状態」だけはスマホの画面越しには分かりません
届いてから「虫食いだらけだった…」というのはとても悲しい・・・。
出品されている「現物」を確認しに行くこともございます。

<メルカリでのピアノ選び・内部の確認など:問い合わせ・ご相談>
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お電話でもどうぞお気軽に: 04-7129-6057

メルカリ その他のフリマサイトでのピアノ 購入 ご相談をお受けします

「メルカリ」をはじめとした「フリマサイト」でピアノ購入を考えると、様々な疑問や困りごとが出てくると思います。

「聞いたことがない メーカー、メーカーによって何が違うのか?」
「メンテナンスがあまりされてない様子 、購入後に費用がかかるのでは?」
「製造から40年近く経っているピアノを購入して大丈夫か?」

はたまた 、「出品者とのやり取り 、どんなことを聞けば良いのだろう・・・」

そうしたご相談をいただく機会がございます。
一つ一つの疑問について真剣な検討をしていくと、「欲しいピアノの具体的なイメージ」が明確になっていきます。

私の知識と経験が 「ピアノ選びで苦戦されている方々」の一助になれば幸いです。

お電話 メールでのご相談については、ご費用いただいておりません。 どうぞお気軽に。

ピアノの試弾に同行、及び「点検」も行っております

購入希望のピアノの「 試弾」に同行し、ピアノの状態を確認することもございます。
フリマサイトでもピアノは 高額商品。
やはり一度「現物を確認」し 「実際に弾いてみること」がそのピアノとの「相性を確かめる」という意味でも良いことだと思います。

その際にピアノを分解し 内部を確認いたします。

「金属部分にサビの発生はないか」
「フェルト 類の虫食い 被害はないか」
「内部にカビが発生していないか」

メルカリ ピアノ全体点検

基本的な「サビ」「虫食い」「カビ」の確認から、鍵盤の動作まで

内部の状態に問題がなければ、安心して購入手続きを進められます。
「内部点検」をご希望の場合には、まずご相談 ・お見積もりをさせていただきご提案しています。

「点検のみ」をご希望の場合 〜試弾が叶わない方へ〜

「試弾には行けないのだけれど、 購入希望のピアノの点検をしてもらうことは可能でしょうか?」
という ご相談もいただきます。

「試弾」をして 「点検」をするのが一番良いかと思いますが 、様々な事情でそれが叶わない方もいらっしゃいます。

メルカリ点検サービス 記入例

外装・内部の状態、鍵盤やアクション等状態を確認

私がピアノを点検し、後日 「画像」と「報告書」をご提出する、ということも 行なっております。

「ピアノの音色」や「全体の雰囲気」を言語化するのは簡単な作業ではございませんが、私の経験上から申し上げられることをお伝えしております。

最後に…

私は逆の立場の方 、つまり 「出品される立場の方」からもご相談をいただくのです。
意外な感じがしますでしょうか。

「え? 何の相談?」
そう思いますよね。

「自分が愛用したピアノを、しかるべき方に引き継いでもらいたい」
という 相談です。

ピアノというのは不思議なもので、
「無機質な」
「ある機能を有した」
「一つの商品」
として扱えないところがあります。

少なくともテレビや 電子レンジとも違いますし、
ハイブランドのバッグや、高級なダウンコートとも少し違いますね。

ですので、 メルカリ 等のフリマサイトで「ピアノを出品されている方」は「不用品を売って少しお金になればいいかな」という気持ち以外の -何か「覚悟 」や 「区切り」の気持ち- があるものです。

「購入希望者」もとより 「出品者」の方々も含め、「 良い取引」に私の知識と経験が活かせれば幸いです。

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野沢ピアノ:千葉県野田市岩名1-62-2 TEL 04-7129-6057 受付時間 9:00~20:00(日・祝日除く)

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