みなさま、こんにちは(^^♪

何だかんだと雑用に追われブログを更新できておりませんでした(^^;)
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さて、私は先日9月5日(土)に(全然「先日」じゃない・・・)赤坂の「ベヒシュタインセンター」にて行われました「第4回 ベヒシュタイン・デー 音色の違い~ベヒシュタイン・スタインウェイ・フォルテピアノを聴き比べながら~」というイベントに行ってきました。

このイベントを主催している「ユーロピアノ株式会社(ベヒシュタインを取扱っている会社です)」の担当の方が大変優しい方で・・・、お誘いをいただき行って参りました。

ベヒシュタインの音色・・・、本当に「甘ーい」音色で、感動してしまいました(*^^*)

世界3大ピアノって何!?

まずは基本的なことをお話したと思います。
ピアノの世界では「世界3大ピアノ」というものが存在します。

今回のイベントで聴いた「ベヒシュタイン」もその「世界3大ピアノ」の1つです。
では、その世界3大ピアノを簡単にご紹介します。

【スタインウェイ(アメリカ)】
スタンウェイ言わずと知れた高級ピアノの代名詞的な存在。
国際的なピアノコンクールなどでは多くのピアニストがスタインウェイを使っています。

「スタインウェイ」って名前だけ聞くとなんかドイツ語っぽい感じがするのでドイツのピアノかな?と思いがちですがアメリカのピアノです。
とは言っても創業者の「ヘンリー・スタインウェイ」はドイツ人ですが。

特徴は「煌びやかでパワフル」な音、誤解を恐れずに言うと「キラキラ・華やか系」。

【ベーゼンドルファー(オーストリア)】
boesendorferスタインウェイと人気を二分してきたオーストリアのピアノ。
スタインウェイが「キラキラ・華やか系」なら、ベーゼンドルファーは「しっとり・優しい系」。
その音色は「ウィンナートーン(ウィーン風の音)」と形容されます。
「べーゼンの音色の方が好き(スタインウェイに比べ)」と言うと何となく「大人だなー」と思ってしまう(超個人的な感想)。

ただ、現在はヤマハに買収されてヤマハ傘下のピアノになりました。
なんてことを書くとちょっと(?)な感じですよね・・・。

このことはちょっと長くなる(?)ので次回書きたいと思います。

【ベヒシュタイン(ドイツ)】
c0150287_18581888リスト、ドビッシーに愛されたドイツのピアノ。

ピアノ音楽はベヒシュタインのためだけに書かれるべきだ」byドビッシー。

28年間ベヒシュタインのピアノを弾き続けてきたが、いつでも最高の楽器だった」byリスト

落ち着きのある上品な音色、誤解を恐れず系統でいうと「しっとり・優しい系」。

リスト・ドビッシーにここまで愛されたのに、なぜか日本での知名度はスタインウェイ・ベーゼンドルファーと比べ低い・・・。
ちなみに、戦前の日本で高級ピアノの代名詞はスタインウェイではなくベヒシュタインでした。

ベヒシュタイン、知名度が高くないのは何故?

世界3大ピアノに数えられながら、ベヒシュタインの知名度はスタインウェイ・ベーゼンドルファーに比べ・・・、決して高くありません。

で、私も聞いちゃいました、ユーロピアノの担当の方に・・・、「どうして日本での知名度が低いのですか?」。
理由はドイツが敗戦国だから・・・、だそうです。

第二次世界大戦でベヒシュタインの工場は壊滅的な打撃を受けました。
第二次世界大戦が終わっても、すぐに復旧できるわけでもなく・・・、その間、戦勝国であったアメリカのスタインウェイはピアノを生産し続けあっという間に世界的に知名度を上げた・・・、ということだそうです。

その後、ベヒシュタインは1963年にはアメリカのボールドウィンというピアノメーカーに買収されてしましました。
因みにベーゼンドルファーもやはり第二次世界大戦後、危機に陥りにアメリカのキンボールグループに買収されました。

第二次世界大戦後、ドイツ・オーストリアのピアノメーカーがいずれもアメリカのピアノメーカーに買収された事実を考えると、やはり第二次世界大戦でヨーロッパは相当な被害を受けたのですね。

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さて、次回は詳しく今回のイベント、「第4回 ベヒシュタイン・デー 音色の違い~ベヒシュタイン・スタインウェイ・フォルテピアノを聴き比べながら~」について書きたいと思います。

朝晩はだいぶ冷えるようになってきました、明日から10月ですものね・・・、みなさまどうぞご自愛ください。