みなさん、こんにちは(^^♪

私が住む千葉県では梅雨に入りました・・・。
今日は良い天気でしたが、これからジメジメとした季節の始まりです。

今日はちょっとピアノの話から脱線します・・・。

”June Christy(ジューン・クリスティ)”

ジューンクリスティ
ジャズを聞くようになってから15年弱になります。(とはいってもまだまだ初心者の域です)

それまでの私はどこにでもいる若者らしく(当時は20代の中頃)、J-POP専門でした。(当時はどんな音楽が流行っていたんだっけ・・・、小室哲也時代が終わって・・・、宇多田ヒカルが出てきて・・・、つんくファミリーとかかな・・・)

そんな私がジャズを聞くきっかけになったのがJune Christy(ジューン・クリスティ)という歌手です。

Portrait in Jazz 村上春樹

portrait in jazz 村上春樹
J-pop専門だった私がなんでジューン・クリスティに出会ったのかというと、村上春樹さんの「Portrait in Jazz(ポートレイト イン ジャズ)」という本に紹介されていたのがきっかけでした。

ご存知ない方もいらっしゃると思いますのでざっくりと解説しますと・・・、村上春樹さんはジャズだけでなく、クラシック、ロックなどなど大変音楽に造詣の深い方で、村上春樹作品のなかにはジャズ・クラシック・ロックのミュージシャンや曲がしばしば登場します。(恐らく、作中の登場人物や時代背景などの象徴として取り上げられているのでしょうが、J-pop専門の私にはチンプンカンプンでございました(^^;))

この「Portrait in Jazz(ポートレイト イン ジャズ)」という本は、総勢55人のジャズミュージシャンが取り上げられそれぞれに村上春樹さんが文章を書き、和田誠さんがイラストを描いています。

決してジャズの素人向けに書かれた「入門書」的な本ではありません。
内容も各ミュージシャン(及びそのアルバム)への村上春樹さんの個人的な思い出だったりするのですが、そこが逆にイマジネーションをかき立ててくれます。
また、和田誠さんのイラストもとても素敵です。

「白人っぽい歌い方」って何!?

ジューンクリスティ
ジューン・クリスティについて書かれた一文・・・、

「都会的でインテリジェントで、ハスキー・ヴォイスで、軽く精妙にフェイクするという、いわゆる白人っぽい歌い方なんだけど~」

この一文にすごく興味が湧いたんですね・・・、都会的でインテリジェント?、フェイク?、白人っぽいってどんな感じなのだろう・・・

Something Cool

ジューンクリスティ サムシングクール
そんな訳で、CDショップに行って(確か銀座の山野楽器・・・、今はyoutubeがあるのですぐに確認できますが、当時はyoutubeがありませんでした)買ってきたのがこの「サムシング・クール」というアルバム。

村上春樹さんは「デュエット」というアルバムを推していましたが、ジューン・クリスティの代表作は「サムシング・クール」ということで、こちらを買いました。

聴いた感想は・・・、本当に村上春樹さんの文章そのままでした。

「都会的で」「インテリジェントで」「ハスキー・ヴォイスで」「軽く精妙にフェイクする」という・・・。
”フェイク”というのは”偽物・まがい物”の意味ですが、音楽用語としては「原曲のメロディを、それがかろうじて形を留めるまでの範囲で、くずして演奏する(歌う)こと by専門サイト」です。
私はこのジューン・クリスティの”フェイク感”がとても印象的で好きになりました。
わざとらしくなくて、自然に歌っています。

(その後「ビリー・ホリデー」や「エラ・フィッツジェラルド」(両者とも黒人の女性ボーカル)を聴いて,さらに「白人っぽい歌い方」がわかりました・・・。)

「Something Cool」は”失恋”の曲です・・・

アルバムのタイトルにもなっているこの曲は、失恋した女性がバーで「Something Cool(冷たい飲み物)」をオーダーし、浮かれていた自分を自嘲気味に振り返るという切ない歌です。
(下の動画は最初の15秒くらいまでは無音です、曲は0:15から始まります)

今回は6月だから・・・、というわけではないのですが「ジューン・クリスティ」という歌手について書いてみました(^^;)

梅雨に入って日によってすごく蒸し暑かったりします、皆様どうぞ御自愛ください(^^♪