最終更新日 2024年4月20日 by nozawa88888@gmail.com
皆様こんにちは、まだまだ寒いですが・・・、ちょっと日が伸びましたよね(*^^*)
ちゃんと春が近づいていると思うと、嬉しい気持ちになります。
先週のMichael Bubleのライブからすっかり現実の世界に戻ってまいりました!!
今週は「ピアノの弦がきれちゃった!!」というお客様からの連絡を受けて、弦を張ってきましたのでその事を・・・。
見事に切れています(/_;)
今回、弦が切れたピアノはグランドピアノです。
実は・・・、弦が切れるのはほとんどグランドピアノ。
アップライトピアノの弦はほとんど切れません(私も過去10年で一回だけでしたね、アップライトピアノの弦が切れたのは・・・)
新しい弦に張り替えです!!
まずは、切れた弦をはずします・・・。
ここで気をつけなくてはいけないのが・・・、『ダンパー』という音を止める部品に、切れた弦をひっかけたりしないよう、慎重に作業します(^^;)
(ダンパーにつきましては「ピアノの音はなぜ止まるのか!?」をご覧ください)
作業は「軍手」を使います。
新しい弦を素手でさわると・・・、サビがでちゃうんで。
はい、切れた弦を外し終わりました、ホッ(^^)/
次に、新しい弦に張り替えます。
ピアノの弦の正式名称は「ミュージックワイヤー」って言います。
工作機械や建設機械に使用される「ピアノ線」とは別物なんです。
このミュージックワイヤには13番(0.775mm)という番手から、1/2番刻みに26番(1.600mm)まで23種類があります。 高音部になればなるほど、直径の細い弦を使います。
今回はこの15 1/2番という弦を使います。
ピアノ本体に「この音は~番のミュージックワイヤー」と書いてあるので・・・、間違えることはありません(*^^*)
弦を張るときも、ダンパーに引っかけないよう神経を使います(^^;)
専用の工具で、弦の間隔を整えて・・・。
あ、どこかで説明したかもしれまんが、弦は「1つの音に対して3本の弦」が張られています。
(低音部は1本or2本)
はい、終了です(^^)/
この新しく張った弦ですが、どんどん音が狂います。
新しいので、弦がどんどん伸びて弦圧が変化するんです。
専用の工具でしごいて伸ばすのですが・・・、それでも狂います。
ですので、張り替えた新しい弦は1~2週間後に一度調整し・・・、また1~2カ月後に再度調整します(^^;) (それでも狂うのですが・・・)
ある程度安定するには・・・、1年くらいかかります(^^;)
弦が切れる原因は・・・
ピアノの弦って、めったに切れることはないんですけどね。
経験的に言うと、『ほどんど切れないけど、切れるピアノは切れる』って感じです(*_*;
原因は・・・、『弦の劣化・錆・強い打鍵』と基本的には言われているのですが、それだけでは説明できないところも多く・・・。
(つまり、本当の原因は・・・よくわからない(^^;))
「今まで切れたことないのに、引越し後とたんに切れるようになった」なんて話も聞きます。
ですので、『ピアノの設置環境を含めた複合的な要因』としか言えない部分もあるのです・・・(^^;)
- 投稿タグ
- ダンパー, ピアノの弦, ミュージックワイヤー, 弦の張り替え