皆さん、こんにちは(^^)

さて、お盆休みもそろそろ終わり、みなさんはどんなお盆休みでしたでしょうか?
私は奥さんの故郷・島根県松江市に行ってきました・・・、そこでおよそ100年前のチェコ製ピアノを見てきましたよ♪

そのピアノは松江城敷地内「興雲閣」にあります

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こちらが「興雲閣」、夏の風景とマッチして厳かな雰囲気ながら不思議と懐かしい感じもします。

興雲閣は、松江城内の二之丸月見櫓跡付近にあり、明治35年(1902)12月に着工し、翌36年(1903)9月に完成しました。

明治天皇の御旅館として造られた建物なので、装飾・彫刻を多く用いた華麗な仕上げとなっています。
(あ、でも結果として明治天皇がお泊りになることはなかったようです)

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ピアノがあるのは2階の大広間、この大広間は貸し切りができるそう・・・。

最大収容人員は150人、基本料金は1時間あたり2083円(税込)ですって!!

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興雲閣の歴史が詳しく学べる展示スペースなんかもあります。

そんなに大きな建物ではなく、また観光の方が大勢ってわけでもないので、ゆっくりと落ち着いて館内を回れます。

実はこの興雲閣が公開されたのは昨年からなんですね・・・、それまでは公開に向けて修復作業中だったとか。

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はい、こちらがそのピアノ♪

こちらが、およそ100年前のチェコ製ピアノ。
その名も「ノヴィー・スヴェット(Nový Svět:新世界)」

燭台が付いていて・・・、風格があります!!

このピアノ、もとは松江市のとある歴史的な建物から発見され・・・

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2015年春、「島根県松江市にて100年以上前のチェコ製ピアノが発見された」という連絡がチェコ大使館に入りました。
「発見」というとなんか不思議な感じがしますよね・・・、だってピアノですよ(^^;)

いや、それもそのはず・・・、実はこのピアノ、松江市にある歴史ある建造物「旧田野医院」に人知れずずっと置いてあって(どうやらこの田野医院もずっと前に廃業し、建物だけは残っていたらしい)、「旧田野医院」を松江市の重要文化財に指定するために調査に来た当実行委員会がまさしく「発見」したのだそう・・・。

「発見」した時には弦も切れていてほとんど「ガラクタ」状態・・・、捨てる予定だったそうですが、そこには1900年という文字が刻印されていて・・・、
「1900年?、ひょっとしてこのピアノには、結構価値があるんじゃないか?」ということで松江市の重要文化財実行委員会の方と松江市在住のアートピアノ社・井土和幸さんという調律師さんが協力して再生したピアノがこの「ノヴィー・スヴェット(Nový Svět:新世界)というピアノ。

その後、いつまでもみなさんに親しまれるようにと、歴史的建造物「興雲閣」に置かれるようになったそうです。

このピアノの正体は・・・

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実はこのピアノ、ピアノ本体に「Koch&Korselt」という刻印があって、調べてみると戦時中にペトロフ社(このペトロフピアノは現存するチェコの老舗ピアノです)に合併されたKoch Korselt社製ということが分かりました。
また、1902年に製造されたであろうことなども判明。

しかしながら・・・、その1902年製造のチェコ製ピアノがなんで松江市の旧田野医院にあったのかは不明(^^;)だそうです・・・。

興雲閣ではこのピアノを使ったリサイタルも行われているようです。
お近くの方、あるいは観光で訪れた方、一度見に行ってみてください♪

場所は松江城敷地内にあるので、お城を見たついででもいいんじゃないでしょうか・・・、ちなみに興雲閣にはカフェもあってお食事もできます♪
リンクを貼っておきます!!
愛しのノヴィー再生プロジェクトはコチラ
興雲閣はコチラ
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さぁ、お盆が明けて夏休みもカウントダウンですね・・・。
ですが、まだまだ暑いです(^^;)
どうぞみなさま、ご自愛くださいね(^^♪