皆様、こんにちは(^^♪
今回は、「キンキンした音をなんとかしたい!!」というテーマです。
これもまた私がブログをサボっていた昨年後半、随分とお問い合わせをいただきました・・・。

お客様によって言い方は様々です・・・、「キンキンした音」の他には「音が硬い!!」「弾いて耳が痛くなってくる」なんて方もいらっしゃいます。

基本① キンキンした音の原因・・・、ハンマーが全体的に硬い

ピアノは羊毛フェルトでできたハンマーという部品が弦をたたくことによって音が出ます。

ですので、ハンマーの状態(硬い・やわらかい)によって大きく音色が左右されます。
キンキンした音の場合、基本的にはハンマーの状態が硬いことが大半です。

基本② ハンマーに針を刺すことでやわらかい音に仕上げます

全体的に硬いハンマーに針を刺すことでハンマーの状態をやわらかくし、キンキンした音⇒やわらかい音にしていきます。

以上が超基本的なことですが・・・、音色の問題はかなり奥が深いのです

実はこの音色に関する対処法は奥が深く・・・、誤解を恐れずに言えば、技術者の間でも見解が分かれたり方法が違ったりする分野でもあります。
私も色々な技術者の方々に指導をいただきましたが・・・、人それぞれだったり、私の印象として”?”なこともあったりしました。
ですので、基本は基本として絶対的な部分はありますが、それ以外は私も試行錯誤をしながら・・・、やってきた感じです。
あんまり専門的なお話をしてもしょうがないのですが、ハンマーのどの部分にどれだけ刺すかによって音色が変わります。

①②は弦に当たる部分・あるいはその付近ですので、音色への影響が大きい部分です。

ですので、最初は③④あたりから針を刺していき・・・、音色を確認しながらどの程度刺すかを決めていきます(^^♪

ハンマーの状態と音色を確認しながら・・・

音色は本当に一台一台違います、同じメーカー・型番でも違います(ただし、一定の傾向はあります・・・、YAMAHAの昭和40年後半~50年代製は華やか&ちょっと硬め、kawaiの同じ年代はしっとり・優しめなど)。
また、少し針を刺しただけですぐに音色が変化するピアノもあれば、そうでないピアノもあります。

常に音色の変化を確認しながら、また低音~高音部までの統一感も考えながら作業します。

ここでちょっと実際の作業についてのお話・・・、この針刺し作業(正確には「整音:せいおん」と言います)、技術者は慎重になる傾向にあります。私もかつてはそうでした。
何故なら基本的には「やり直し」が効かないんです・・・

ここで問題になってくるのが・・・、技術者が慎重になるため(または針を刺すこと自体をためらう)お弾きになる方が”音色の変化を実感できない”ということも起こります。

でも・・・、やっぱりお弾きになる方が効果を実感し、「あぁ、キンキンしてた音が落ち着いてくれた!!」って感じてくれなければ意味ないですものね。
その点、私も大胆に”攻めの”作業をするようになりました・・・、実際その方がお客様は喜んでいただけるんですよね。

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いかがでしたでしょうか・・・、キンキンした音で耳が痛くなってくる!!とお悩みの皆さんにはおススメの作業です(^^♪
野沢ピアノでは¥7,000+税で承っております、また高音部だけ気になるなんて方にも部分的に作業することもできますのでお気軽にご相談下さいm(__)m