皆様、こんにちは(^^♪
さて新年度・新学期もはじまりまして、春本番!!
と思ったら・・・、雪が降ったり、ずっと雨が降ったりといった感じでまったく春らしくありません(^^;)
さてさて、ピアノをお持ちの皆さんは「ピアノにとって湿気は大敵!!」とご存知の方も多いと思います。
もちろんそうなのですが、実は乾燥しずぎもダメなんですよ。
今回はそんな「乾燥しすぎ」で音が出なくなっちゃったピアノの話です。
ハンマーが弦にあたってない・・・
音が出なくなっちゃったピアノはこちら・・・。
フタを開けてみると・・・、
ハンマー(写真の白い部品です)が右に傾いています(^^;)
ピアノの音が出る仕組みは・・・
【1】鍵盤をたたく・・・
【2】ハンマーが前に動き、弦を打つ・・・
【3】弦が振動し、音が出る
ですので、このハンマーが傾いちゃっていると・・・、弦を打ってくれないわけです(^^;)
結果、音が出なくなってしまいます。
原因をさぐるべく、ハンマーを取り外します・・・。
おいっ!!
センターピンが飛び出してる!!
といっても何のことかわかりませんよね・・・、写真の赤丸のところにご注目。
ピンがちょこっと飛び出しているのがわかりますかね・・・。
原因は、薪ストーブによる乾燥でした・・・
こちらの写真の方がわかりやすいでしょうか・・。
ピンが右側から飛び出しています・・・。
どうしてこんな事になっちゃうかというと、乾燥によって木が収縮し、ピンが入っている「穴」が広がりますので、ピンが脱線しちゃうんです。
(わかりますかね(^^;)、詳しく説明すると長くなってしまうので、かいつまんでの説明です・・・(^^;)
その「乾燥」の原因は、ピアノのすぐ後ろにありました(^^;)
薪ストーブです・・・。
薪ストーブってもの凄いお部屋が乾燥するんですよね。
薪ストーブ自体、一般的ではないので「薪ストーブで乾燥しすぎ」のピアノに出会うことは滅多にないのですが、初めてではありません、このケース。
修理自体は、ピンが入っている「穴」の形を修正しピンを戻して終了。
お客様には、薪ストーブ使用の際には加湿をしたほうが良いですね(^^♪、とアドバイスいたしました。
ピアノにとっては50%くらいが適度な湿度です(^^♪
以上、ご紹介しましたようにピアノにとっては「乾燥」も大敵なんですね。
やはり冬場『薪ストーブ』と『床暖房』を使用している方は特に「乾燥」への注意が必要です・・・。
私の経験上、この2つは特にピアノを乾燥させる傾向にあるようです。
ヤカンでお湯を沸かしたり、加湿器を使ったりして上手く湿度を調節してくださいね。
湿度の目安は50%です(^^♪