皆様、こんにちは(^^♪

さて新年度・新学期もはじまりまして、春本番!!
と思ったら・・・、雪が降ったり、ずっと雨が降ったりといった感じでまったく春らしくありません(^^;)

さてさて、ピアノをお持ちの皆さんは「ピアノにとって湿気は大敵!!」とご存知の方も多いと思います。
もちろんそうなのですが、実は乾燥しずぎもダメなんですよ。

今回はそんな「乾燥しすぎ」で音が出なくなっちゃったピアノの話です。

ハンマーが弦にあたってない・・・

ピアノ 乾燥音が出なくなっちゃったピアノはこちら・・・。
フタを開けてみると・・・、
ハンマー(写真の白い部品です)が右に傾いています(^^;)

ピアノの音が出る仕組みは・・・
【1】鍵盤をたたく・・・
【2】ハンマーが前に動き、弦を打つ・・・
【3】弦が振動し、音が出る

ですので、このハンマーが傾いちゃっていると・・・、弦を打ってくれないわけです(^^;)
結果、音が出なくなってしまいます。
ピアノ 乾燥
原因をさぐるべく、ハンマーを取り外します・・・。

CIMG0897 - コピー
おいっ!!
センターピンが飛び出してる!!
といっても何のことかわかりませんよね・・・、写真の赤丸のところにご注目。
ピンがちょこっと飛び出しているのがわかりますかね・・・。

原因は、薪ストーブによる乾燥でした・・・

ピアノ 乾燥こちらの写真の方がわかりやすいでしょうか・・。

ピンが右側から飛び出しています・・・。

どうしてこんな事になっちゃうかというと、乾燥によって木が収縮し、ピンが入っている「穴」が広がりますので、ピンが脱線しちゃうんです。
(わかりますかね(^^;)、詳しく説明すると長くなってしまうので、かいつまんでの説明です・・・(^^;)

ピアノ 乾燥
その「乾燥」の原因は、ピアノのすぐ後ろにありました(^^;)
薪ストーブです・・・。
薪ストーブってもの凄いお部屋が乾燥するんですよね。

薪ストーブ自体、一般的ではないので「薪ストーブで乾燥しすぎ」のピアノに出会うことは滅多にないのですが、初めてではありません、このケース。

ピアノ 乾燥
修理自体は、ピンが入っている「穴」の形を修正しピンを戻して終了。

お客様には、薪ストーブ使用の際には加湿をしたほうが良いですね(^^♪、とアドバイスいたしました。

ピアノにとっては50%くらいが適度な湿度です(^^♪

以上、ご紹介しましたようにピアノにとっては「乾燥」も大敵なんですね。

やはり冬場『薪ストーブ』と『床暖房』を使用している方は特に「乾燥」への注意が必要です・・・。
私の経験上、この2つは特にピアノを乾燥させる傾向にあるようです。

ヤカンでお湯を沸かしたり、加湿器を使ったりして上手く湿度を調節してくださいね。

湿度の目安は50%です(^^♪