みなさん、こんにちは(^^♪

連日、春らしい陽気で本当に良い季節ですね。
新年度・新学期を迎え、まだまだ慌ただしい時期でしょうか・・・。

ところでみなさんはどんなことで「季節」を感じますか?
日がのびたなぁー、とか新入社員や新入生を車内で見かけたり・・・、私は”田んぼ”を見て季節を感じます、基本移動は車ですし、千葉・茨城にはとっても美しい田園風景があります。
ピアノの虫食い
写真は印西市(旧本埜村:もとのむら)のとある田んぼです。
私の大好きな道沿い(県道291号線:ここは成田線の小林駅付近を含めとっても趣のある場所です)にあります。
田んぼの水張りを終え、これから田植えです・・・。
とってもきれいでしょう・・・・(^^♪

さてさて、今回は先日伺ったお客様のピアノが「虫食い」の被害にあっていたので、虫食い対策含め書いてみたいと思います。
このお客様のピアノ、幸いにも被害は小さかったので大事には至らなかったのですが(^^;)

ピアノの内部には「フェルト」が沢山ありますので・・・

ピアノ 虫食い
こちらが、「虫食い」被害のあったピアノの内部です・・・。
虫食い被害にあったピアノは大抵すぐにわかります・・・、この写真にもその痕跡が・・・。

あ、「ピアノの虫食い」とは「ピアノ内部に使われているフェルトの虫食い」のことです。

ピアノ 虫食い
こちらが拡大写真です、緑色の粉が確認できますでしょうか?
これが虫食いの痕跡です。

さっきから「虫食い」といっていますが、この「虫」の正体は・・・、そう、あの衣類を食べる虫です(ヒメマルカツオブシムシ、ヒメカツオブシムシ、イガ、コイガの4種類らしい・・・)

ピアノ 虫食い
今回のピアノの被害は弱音器の一部だけで、楽器としても機能に問題を引き起こすことはありませんでした。
が、ピアノの重要な機構にはフェルトが沢山使用されていますので、もしこうした重要な機構のフェルトが虫に食べられてしまうと・・・、やっかいです(^^;

写真の「ハンマー」「弱音フェルト」などなどは全部フェルトです!!

ピアノの虫食い対策は?

ピアノの虫食い被害はそんなに多くないので、あまり神経質にならなくて良いかなぁと思いますが、対策しておくに越したことはありません。
ここで、みなさんでも簡単にできる虫食い対策をご紹介(^^♪
ピアノ 虫食い
虫の正体は、衣類を食べる虫と全く同じですので・・・、

私のおススメは「タンスにゴン」(500~600円で4枚入ってます)です、理由はサイズが一番小さいからです(ピアノ内部のネジに吊るして使用するので、小さい方が良いです)

ピアノ 虫食い
では、早速やってみます。

まずはピアノ上部のフタを開けます、開け方ですが、手の平でフタを下から押し上げるイメージで・・・・。

ピアノ 虫食い
フタが開きましたら、防虫剤を引っかける場所を確認します・・・。

防虫剤を引っかける場所はピアノ本体とアクション部をつないでいる「ネジ」です!!

ピアノ 虫食い
袋から取り出して・・・、

ピアノ 虫食い
はい、このように引っかけます。

ちょっとここで注意点!!
ピアノのハンマーの動きを邪魔しないよう、なるべく右側に縦にして引っかけて下さいね(^^♪

ピアノ 虫食い
反対側のネジにも引っかけましょう・・・。

同じくハンマーの動きを邪魔しないよう、今度は左側に縦にして引っかけて下さいね。

ピアノ 虫食い
また、今回はお手軽にできる方法として市販の防虫剤をご紹介しましたが、ちゃんとピアノ専用の防虫剤もあります。

楽器店に行くと売っています、値段は1000円~1500円くらいです。
使い方は全く同じで、今回「タンスにゴン」を引っかけたネジに、同じように引っかけるだけです(^^♪

あ、野沢ピアノでも扱ってますのでお気軽にお問い合わせ下さいm(__)m

ピアノ 虫食い今回ご紹介した方法は、ピアノのフタを開けたり、防虫剤を引っかけるときにちょっとコツが必要でちょっと面倒かも(^^;)
また、非常にまれですが防虫剤がピアノの音に共鳴し雑音の原因になることがあります。

本来はピアノ内部に引っかけるのがベストなんですが、そんな時は、このように鍵盤の上に防虫剤(こちらは引っかけるタイプじゃないもの)を置いても良いです・・・。

繰り返しになりますが、このピアノの虫食い被害は、そんなに多くはありません。
また、虫食い被害にあっても、楽器としての機能に影響が出るほどの被害(音が出ない・鍵盤がガタガタになる)はそう多くはありません。)
ただ、10年以上調律・内部点検をしていないピアノは、虫食いが進んでいるケースもありますので、こればかりは一概に言えないので、10年以上調律・内部点検をしていないピアノは一度調律師さんにみてもらうと良いかもしれません(^^♪

もちもん、私にお問い合わせいただいてもOKです、どうぞお気軽にご相談下さいm(__)m