みなさん、こんにちは(^^♪
またしても、ご無沙汰してしまいました(^^;)
さて、一昨日は東京の桜も開花したとのこと・・・、まだまだ肌寒い感はありますが春はもうすぐですね。
今日はピアノの「鍵盤」についてのお話です。
白鍵が黄ばんでる!!
さて、こちらは先日お伺いしたお客様の鍵盤の写真。
今回はこの写真から「鍵盤の素材」についてのお話をしたいと思っていますが・・・、
これだけ見てもなんのことかわかりませんね(^^;)
では、もう一枚別の鍵盤の写真を・・・。
いかがでしょうか、上の写真との違いがわかりますでしょうか?
はい、こっちの鍵盤(白鍵)の方が白くてツヤがあって・・・、とっても輝いています。
比べてみると・・・、やっぱり違いますよね!!では、この違いって何なのでしょう?
上の写真は古いピアノで鍵盤が汚れていて、下の写真は新しいピアノだから・・・、まぁ、そう言えなくもないのですが、実は鍵盤の素材が違うのです!!
鍵盤(白鍵・黒鍵)の素材は大きく分けて3種類
みなさんの中には「昔の鍵盤は象牙で出来てたんだよー」なんてお話を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
じゃ、今の鍵盤は何でできてるの!?って思いますよね・・・、鍵盤の素材は3種類あります、ザッとご紹介しますと・・・
【白鍵】
① アクリル
とっても一般的な白鍵。ツルツルしていて光沢があります。
② 人工象牙
一部の国産上位機種に使用されています。ザラザラとしていて指に吸い付くタッチ感。
見た目はアクリルに比べマットな印象。
最初の画像はこの「人工象牙」の鍵盤なんです。
③ 本物の象牙
基本、スタインウェイやベヒシュタインなどの高級外国産ピアノに使用されています。
本物の象牙もザラッとしていて指に吸い付く感じ。
ご存知の通り、ワシントン条約で規制されており国際取引は禁止されています。
【黒鍵】
①ベークライト
とっても一般的な黒鍵。プラスチック製なのでツルツルしていて光沢があります。
②黒檀調天然木
こちらも一部の国産上位機種に使用されています。
独特の深みのある光沢がありますね、タッチ感も指に吸い付く感じ。
③黒檀
象牙に負けず劣らず超高級素材・・・、こちらもスタインウェイやベヒシュタインなどの高級ピアノに使用されています。
素材によって「タッチ感」って違うのか!?
基本的に、上位機種には人工象牙や本物の象牙が使われているのですが・・・、そんなにタッチ感って違うものなのでしょうか・・・。
それは、やっぱり違いますね。
私も「本物の象牙鍵盤」は数えるほどしか知りませんが、「人工象牙」は結構調律する機会があります。
印象としては、「指が鍵盤の上でキュと止まる・流れない」って感じです。ですので、”鍵盤が指に吸い付く”って感じです。
「黄ばんだ白鍵」は良いピアノの証!?
「人工象牙」または「象牙」の場合、使用しているとどうしても黄ばんできます(^^;)
汗を吸収するので変色しちゃうんです・・・。
鍵盤の張り替えの修理もできますが、そのままにしている方の方が多いですね。
良いピアノの証ですし・・・、ひとつの「味」として愛着が増すってこともあります(^^♪
ちなみに”象牙の鍵盤”にした場合のお値段は・・・
ちょっと気になって調べてみました・・・・。
「ベヒシュタイン」のカタログに「鍵盤をアクリルから象牙にした場合」のお値段がのってました。
¥540,000- だそうです(^^;)
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さて、今週末は寒の戻りで寒い週末のようです。
日中は暖かくても、夜は冷えますよね・・・、どうぞみなさまご自愛くださいm(__)m
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